NO.4 書店の棚が、霞がかかったように見える!
書店に行くと、最近は、「何かが違う!!!」と感じる。
その「何かが明確にわからない!」から、出版プロデューサーとして困惑する。
数年前までは、売れる本とそこそこ売れる本、その他が区別できていた。
売れる本は、間違いなく光っていた!
パワーが違っていた!
タイトルもテーマも訴求する読者も明確だった!
一般書に限って言えば、売れる本は、間違いなく頭が二つも三つも抜きんでていた。売れるのが当たり前という雰囲気を漂わせていたものだ。
でも、例えば昨今の女性エッセイ・コーナーを見ても、みんな同じ顔をして、同じようなインパクトのないタイトルで、なんでこれがここに並んでいるのかわからないような本ばかりが溢れかえっている!
ある出版社の女性編集長の言葉だ。
「最近の書店の棚を見ていると、点数がものすごく多く、でも個性がなくて、平均化していて、そこにいるだけで、なんだか気持ちが悪くなってくる」
「気持ちが悪くなってくる」。言い得て妙である。
そんな現場の声が、ちらほら聞こえてくるようになった。私だけの感想ではないのだ。
コーナーが、霞がかかったようなぼんやりとした空間になっている。
その結果、そんなに売れていないのが現状である。それが続くと、読者が興味を失い、離れていく魅力ない棚になってしまう危険性を孕んでいるのではないだろうか。
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