NO.3 出版プロデューサーの資質が問われる瞬間
実際、書店に行き、現場を見ていると、その圧倒的な物量に、プロの編集者の自分ですらちょっと怯んでしまう。
ここにどんな新しい著者の本が投入できるのか!?
どんな著者?
どんなテーマ?
どんなジャンル?
誰に向けて?
判型は?
構成は?
どんなタイトルだったら、目立つのか、手に取ってもらえるのか、買いたいと思わせるような本ができるのか、重版がかかり、ベストセラーになるのか?
ベストセラーになるためには、ジャンルのコーナーで10冊くらいの平積みは最低限必要。さらに、棚に面陳があり、理想は総合新刊コーナーで置かれていたり、多面展開されていること。
そして、1週間でジャンル別ベスト5以内にランクインすることも必要だろう。
新人作家は、そのくらいの結果を引き寄せる「エネルギー」が企画書に込められていなければ、「一流出版社」(ここがポイント。笑)で企画は通らないような気がする。
昨今の書店の陳列している状態を見て、心底感じる。
迷う、惑う。出版プロデューサーの資質が問われる瞬間でもある。
そんな著者を発掘して、世に送り出せるのだろうか???
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